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- 2007年05月08日 22:55 24冊に増えた予言書
対象楽曲:「Black Chronicle」「黒の予言書」
「Chronicle 2nd」は「Chronicle」のリメイクのような作品であり、同じ楽曲も多数含まれています。
しかし、決定的に違う設定がこの2アルバムにあります。
「Chronicle(以下1st)」では「1冊」だった黒の予言書が、「Chronicle 2nd(以下2nd)」では
「24冊」に増加しているのです。
両方のアルバムに含まれる楽曲のページ数と、巻数を以下に比較してみました。
楽曲名 | 1st | 2nd |
---|---|---|
詩人バラッドの悲劇 | 168P | 第7巻168P |
アーベルジュの戦い | 324P | 第8巻324P |
蒼と白の境界線 | 602P | 第16巻602P |
雷神の左腕 | 816P | 第1巻816P |
君が生まれてくる世界 | 裏表紙 | 裏表紙(巻数不明) |
これを見る限り、2ndでは単純に1stの時のページ数に対して、巻数を割り振っただけのように
見受けられます。しかし、1点だけ問題があります。「蒼と白の境界線」までは順当に巻数が
増加していっている中、「雷神の左腕」だけは巻数がおおいにさかのぼっています。
まるで、予言書の最初の物語が雷神の話であるかのように。
事実。これが2nd最初の物語であったら。そして1stの時の最後の物語であるのなら。
1stと2ndの予言書は実はまったくの別物なのではないでしょうか。
同じような歴史を繰り返しながら、違う歴史(本当の最後のページ)を求める者たち。
1stでは最後のページを見つけ出す事ができないままに最終章まで到達してしまい、
書の魔獣に食いつぶされてしまったのかもしれません。
しかしノアだけは終焉の洪水を、箱舟によって乗り越え、次の24冊の予言書の歴史にまで
到達してしまいます。
そして2ndにある<ハジマリ>のChronicleこそが、1stで見つけることのできなかった
「本当の最後のページ」だと考えています。