- 2007年02月09日 00:08 『殺戮の女王』と『ホープ・ダイヤモンド』
対象楽曲:「呪われし宝石」
「呪われし宝石」をはじめとして、Roman内の各楽曲には『殺戮の宝石』(レーンヌ・ミシェル)というダイヤモンドが登場します。レーンヌ・ミシェルという名の考察についてはこの記事では置いておくとして、
表題のとおり現実い存在する"ホープ・ダイヤモンド"というものとの比較考察をしてみようと思います。
さて、まず最初に"ホープ・ダイヤモンド"というのは現実に存在するダイヤモンドで、『呪いの宝石』として非常に有名です。『殺戮の女王』はこの明らかにこのダイヤをモチーフとしている点が多々見受けられます。以下が色や大きさなどの比較です。
殺戮の女王 : 赤色 30カラット 鉱夫が発見
ホープ・ダイヤモンド: 青色 44.5カラット 農夫が発見
これだけでも類似点というか、対比しているのが見てとれます。ちなみにホープ・ダイヤモンドは当初は100カラット以上だったらしく(数回のカットによって、44.5カラットまで小さくなった)、それを考えると30カラットって意外とちっちゃいのかな、とも思ってしまいます(1カラットは0.2gなので、30カラットは6g)
また、ホープ・ダイヤモンドの歴史には殺戮の女王と非常に類似する点があります。
それは1972年。フランス王室の宝石庫に保管されていたホープ・ダイヤモンドを6人の窃盗団が強奪していったという点です。
殺戮の女王も、歌中で二人組みの盗賊に強奪されています。
ホープ・ダイヤモンドは、窃盗団に強奪された次の持ち主が正確に史実に残っている記録として最古のもののようです。
殺戮の女王も、「『彼女』が、再び世に解き放たれる…」といわれてる事から、この時点までは一度歴史の闇に埋もれていたのでしょう。それが二人の盗賊によって再び世をめぐり始めたので、そう表現されたのだと思われます。
ちなみに、ホープ・ダイヤモンドの【呪い】は大半が脚色されたものだそうです。
殺戮の女王は、そうは言っていられないようですけどね^^;
対象楽曲:「黄昏の賢者」「呪われし宝石」
「黄昏の賢者」では、曲の後半にRomanの2番目のボーナストラックを手に入れるための暗号が存在しています。この暗号はそれぞれの楽曲を象徴する以下のキーワードと、その順番が鍵になっています。
『風車』 『美しき』 『焔』 『腕』 『宝石』 『朝と夜』 『星屑』
『葡萄酒』 『賢者』 『伝言』 『天使』 『地平線』
以上12キーワードです。最後の『地平線』を除くと、どの曲がどのキーワードに該当するかはすぐに分かります。そして、ブックレットを見ると、それぞれの曲には数字に置換された部分があります。
この置換されている部分を、賢者の伝言どおりに並べると、以下の通りになります。
『0105 0902 0101 1001 0304
0302 0502 0501 0301 0102 0501』
これを暗号のルールに従って解読してみましょう。すると以下の通りとなります。
『おりあわせ しになさいな』 → 『折り合わせ 死になさいな』
最後の『地平線』とは伝言入力のURLでしょう。(「此の地平に灯して〜」という下りより)
つまり、11文字を賢者の語る順番に辿り、最後に地平線へ到達する。これによって第二のボーナストラックを得る事ができます。
さて、この暗号にはボーナストラックの入手よりも重要な意味があると考えられます。
並び替える前の「真実の伝言」では「しあわせに おなりなさい」。
しかし、並び替えた後の伝言は「おりあわせ しになさいな」。
この二つはあまりにも意味が逆に過ぎます。
さて、この意味を考える時に私は「呪われし宝石」の一説が関連があるものだと思っています。
「【祝い】が【呪い】に変わる皮肉」
呪われし宝石では、妹(ノエル)の結婚祝いのために兄イヴェールが見つけ出した赤色金剛石。しかしイヴェールは殺されてしまい、祝いのための品であった赤色金剛石は、手にした人々を次々と殺していき、『殺戮の女王』などという不本意な二つ名を与えられてしまいます。
まさに、11文字の伝言と、それを並び替えた伝言と状況が一致してはいないでしょうか。
この並び替えた伝言による次のボーナストラックにおいても、『殺戮の女王』が出てくるあたり、この二つの【祝い】と【呪い】は密接にリンクしている、あるいは同一の意味であると考えています。