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賢者の伝言。【祝い】が【呪い】に変わる皮肉

対象楽曲:「黄昏の賢者」「呪われし宝石」

「黄昏の賢者」では、曲の後半にRomanの2番目のボーナストラックを手に入れるための暗号が存在しています。この暗号はそれぞれの楽曲を象徴する以下のキーワードと、その順番が鍵になっています。

『風車』 『美しき』 『焔』 『腕』 『宝石』 『朝と夜』 『星屑』
『葡萄酒』 『賢者』 『伝言』 『天使』 『地平線』

以上12キーワードです。最後の『地平線』を除くと、どの曲がどのキーワードに該当するかはすぐに分かります。そして、ブックレットを見ると、それぞれの曲には数字に置換された部分があります。
この置換されている部分を、賢者の伝言どおりに並べると、以下の通りになります。

 『0105 0902 0101 1001 0304
 0302 0502 0501 0301 0102 0501』

これを暗号のルールに従って解読してみましょう。すると以下の通りとなります。

  『おりあわせ しになさいな』 → 『折り合わせ 死になさいな』

最後の『地平線』とは伝言入力のURLでしょう。(「此の地平に灯して〜」という下りより)
つまり、11文字を賢者の語る順番に辿り、最後に地平線へ到達する。これによって第二のボーナストラックを得る事ができます。

さて、この暗号にはボーナストラックの入手よりも重要な意味があると考えられます。
並び替える前の「真実の伝言」では「しあわせに おなりなさい」
しかし、並び替えた後の伝言は「おりあわせ しになさいな」
この二つはあまりにも意味が逆に過ぎます。

さて、この意味を考える時に私は「呪われし宝石」の一説が関連があるものだと思っています。
「【祝い】が【呪い】に変わる皮肉」

呪われし宝石では、妹(ノエル)の結婚祝いのために兄イヴェールが見つけ出した赤色金剛石。しかしイヴェールは殺されてしまい、祝いのための品であった赤色金剛石は、手にした人々を次々と殺していき、『殺戮の女王』などという不本意な二つ名を与えられてしまいます。

まさに、11文字の伝言と、それを並び替えた伝言と状況が一致してはいないでしょうか。

この並び替えた伝言による次のボーナストラックにおいても、『殺戮の女王』が出てくるあたり、この二つの【祝い】と【呪い】は密接にリンクしている、あるいは同一の意味であると考えています。

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