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  • 2008年09月03日 23:53 冥王の瞳と隠されし道
  • 神話に語られし創生神と六姉妹

    対象楽曲:「神話」「遥か地平線の彼方へ」

    アルバム「Moira」は、タイトルや各所に出てくる単語、固有名詞などはギリシャ神話を非常に強くイメージしたものが含まれています。しかしながら、「神話」の歌詞による神々の系譜、そして「遥か地平線の彼方へ」にて「暗誦詩人」が語る内容は、ギリシャ神話からは大きくかけ離れたものです。

    さて、ここでまず一番最初に「創生の三楽神」という存在があったということが示されています。それを聞きとると、以下のような名称であるように聴き取れます。

    ・長兄神「リスモス」
    ・二兄神「メロス」
    ・末妹神「ハルモニア」

    このうち、ハルモニアはギリシャ神話にも登場する調和の神ですが他の2柱は、ギリシャ神話の神々などではありません。
    では、これらはどこからでてきたものでしょうか?あるいは私の聞き間違えなのでしょうか?

    答えは「楽神」という名称と、詩人が謳っている「歌とは、そもそも神の御業じゃ」という部分にあると思われます。つまり、「音楽」がきわめて強いファクターになっているのです。

    西洋では音楽は「リズム(拍子)」「メロディー(旋律)」「ハーモニー(和声)」によって
    構成されるという概念があります。

    つまり、
    リスモス」は「リズム」、「メロス」は「メロディー」、「ハルモニア」は「ハーモニー」
    を示していると考えられるのです。
    ※音楽の「ハーモニー(和声、調和)」の語源はギリシャ語「ハルモニア」(和音などではなく音節、音、を示す)で、さらにその語源はギリシャ神話の神「ハルモニア」ですので、この場合、語源に戻した、というべきかもしれません。

    音楽の基本要素こそが始原の神々であったのであれば、まさしくこの世界において音楽とは「神の御業」なのでしょう。

    また、ハルモニアから生れし6柱の姉妹は、いずれの名も「教会旋法」の種類になっているようです。
    ※旋法とは音楽を作るうえでの基礎で、使う音階や構成方法の作法の決まり事などのことです。現在は長調、短調、のようにまとめあげられています

    ・長女「イオニア」(ドレミファソラシド)
    ・二女「ドリア」(レミファソラシドレ)
    ・三女「フリギア」(ミファソラシドレミ)
    ・四女「リディア」(ファソラシドレミファ)
    ・五女「エオリア」(ラシドレミファソラ)
    ・六女「ロクリア」(シドレミファソラシ)

    ※イオニア旋法とエオリア旋法、ロクリア旋法は、伝統的な教会旋法ではなく、変化形です

    これはかつてカトリックのグレゴリオ聖歌などに使われた旋法の種類です。また、見ていただいてわかるとおり、ドから始まるイオニア旋法から、順番にひとつづつあがっていっています。(ソから始まるミクソリディア旋法だけ省かれていますが…)

    なお、教会旋法はもともとは古代ギリシャの旋法が元であり、本来ギリシャ神話がベースのMoiraでは教会旋法ではなく、古代ギリシャの旋法で考えるべきかもしれませんが、古代ギリシャの旋法にはロクリアなどの変化旋法が存在しないので教会旋法であるとして考えています。

    音楽にて世界を創り、物語を奏でるSound Horizonにとって、これら三楽神と六姉妹たちによる音楽による世界の創生こそまさしくふさわしい神話ではないでしょうか。

    冥王の瞳と隠されし道

    対象楽曲:「Moira隠しトラック」

    まず最初に、MoiraにもRomanと同じようにCD内には含まれていない隠しトラックがあります。
    この記事のタイトルがある意味隠しトラックへ到達する方法の第一のヒントになっています。

    ■第1段階:URL探し
    まずはRomanの時のように特設ページを探す必要があります。
    とりあえずは直接的な解の記載は避け、ヒントのようなものの掲載にとどめておきます。

    ヒント
    「探している道は冥王の瞳に隠されている」
    「物事は表だけ見ていてもわからない。裏まで眺めてこそ真実が浮き彫りになる」
    「闇の中では真実は覆い隠される。解を求めるならば光の下で探索を」

    ※私が持ってるのは初回限定の刺繍ボックスのパッケージです。 
     通常版の人はひょっとしたら多少違うかもしれません。

    ■第2段階
    さて、URLがわかったらいよいよこここからが本番です。
    ここもやっぱり発売日直後ということもありますし、ヒントのようなものの記載までにしておきます。

    「死…象徴しているのは何色か。その色を持った瞳で世界を見るため必要なものは」
    「今回の物語にて象徴的な存在の一組の男女。彼らは何ぞや」
    「ギリシャ語での名称、そして発音を知る必要がある。だがそのままでは解に届かない」
    「男の残した文章をよく読みかえせ」
    「そして最初にここにたどり着いた道の表記を思い出せ」

    わかりにくいかもしれないし、何の事言ってるのかさっぱりかもしれませんが、とりあえず
    この程度にしておきます。

    しかし、これで手に入った隠しトラックは、後半の流れが奇妙な点と、最後のところに突然入る音などに違和感がありありです。ひょっとしたらもう1曲?どこかにある可能性もありますね。

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